企業分析のやり方【AIプロンプト15個付き】
\元大手人事OLによる/ 何をどこで調べて、ESと面接でどう使うか。全STEPにコピペ用プロンプト付き
はじめに|企業分析は「調べること」ではなく「使えるようにすること」
企業分析でいちばん多い失敗が、調べただけで終わることです。設立年や資本金を書き写しても、ESにも面接にも出てきません。
企業分析のゴールは3つだけです。
- 志望動機で「その会社でなければいけない理由」が言える
- 面接で深掘りされても、事業の話に具体的に答えられる
- グループワークで、既存事業の課題解決に踏み込んだ話ができる
この3つに使えない情報は、いくら集めても意味がありません。逆に言えば、この3つに必要な情報だけを取りにいけば、1社90分で終わります。
全体の流れ(1社90分)と、使うプロンプト
| STEP | やること | 目安 | プロンプト |
|---|---|---|---|
| 1 | 事業の全体像をつかむ | 20分 | ①② |
| 2 | 業界と競合の中での位置を知る | 20分 | ③④ |
| 3 | 課題と今後の方向性を読む | 20分 | ⑤⑥⑦ |
| 4 | 働き方・求める人物像を拾う | 10分 | ⑧⑨ |
| 5 | 自分の経験と接続する | 20分 | ⑩⑪ |
| 仕上げ | ES・面接で使える形にする | — | ⑫⑬⑭⑮ |
プロンプトは全部で15個。 すべてコピペしてそのまま使えます(@@ の部分だけ自分で埋めてください)。
プロンプトを使う前に|この3つだけ守る
@@は必ず埋める — 空のまま投げると、当たり障りのない一般論しか返ってきません- 1回で終わらせない — 出てきた答えに「それはなぜですか」「具体例を3つ」と追い質問すると、深さが一気に変わります
- 裏取りする — 数字と固有名詞はAIが誤ります。採用ページ・IRで確認してください(詳しくは最後のセクション)
💡 プロンプトの最後に「この回答のうち、公式の一次情報で必ず確認すべき数字・固有名詞を挙げてください」と付けると、確認すべき箇所をAI自身が教えてくれます。この資料のプロンプトには最初から入れてあります。
事前準備|どこを見れば何が分かるか
| 情報源 | 取れるもの |
|---|---|
| 採用サイト | 事業の概要・求める人物像・社員インタビュー |
| コーポレートサイト(事業紹介) | 製品・サービスの正確な中身 |
| IR(決算説明資料・中期経営計画) | 売上構成・課題・注力領域・今後の方針 |
| ニュース検索 | 直近の動き(新サービス・提携・不振・値上げ) |
| 就活会議・ワンキャリア | 選考で何を聞かれたか・現場のリアル |
| OB・OG訪問 | 公開情報に出ない仕事の中身と課題感 |
- 上場企業なら「企業名 IR」で検索すれば出ます。非上場なら採用サイトとニュースで代替します
- 中期経営計画は最初の数ページだけでいい。会社が「何を課題だと思っているか」がそこに書いてあります
STEP1|事業の全体像をつかむ(20分)
最初に押さえるのは、何を・誰に売って・どう儲けているかの3点です。ここが曖昧なまま進むと、あとの分析が全部ぼやけます。
埋めること
- 主力事業は何か(複数あるなら、売上がいちばん大きいもの)
- 顧客は誰か(BtoB/BtoC/どちらも)
- どこで利益を出しているか(商品販売/手数料/サブスク/広告 など)
- 売上の構成比(どの事業が本体か)
- 直近の業績の方向(伸びている/横ばい/落ちている)
プロンプト①|事業の全体像を整理する
あなたは業界アナリストです。次の企業について、就活生が企業研究で押さえるべき事業の全体像を整理してください。/・企業名:@@/出力は次の4項目に分けてください。①主力事業と、それぞれが何を誰に売っているか ②収益モデル(どこで利益を出しているか) ③売上構成のイメージ ④直近の業績の方向性。/専門用語は使わず、就活生が理解できる言葉で書いてください。/最後に「この回答のうち、公式の一次情報で必ず確認すべき数字・固有名詞」を箇条書きで挙げてください。
プロンプト②|ビジネスモデルを中学生にも分かる形にする
次の企業のビジネスモデルを、中学生にも分かるように説明してください。/・企業名:@@/①お金の流れを「誰が誰にいくら払うか」の順で説明 ②身近な例えを1つ使って説明 ③この会社が儲かる仕組みを一文で。/専門用語を使う場合は、必ず短い注釈をつけてください。
💡 説明できない=理解していないサインです。②で自分がスッと納得できなければ、まだ面接で話せる状態ではありません。
STEP2|業界と競合の中での位置を知る(20分)
「その会社ならでは」を言うには、他社を知らないと話になりません。 志望動機が浅いと言われる原因は、だいたいここです。
埋めること
- 業界の全体像(市場は伸びているか・縮んでいるか)
- 主要な競合3社
- 競合と比べた強み(技術・ブランド・販路・価格・顧客基盤)
- 競合と比べた弱み
- その会社を選ぶ顧客は、なぜ他社ではなくそこを選ぶのか
プロンプト③|業界の全体像をつかむ
あなたは業界アナリストです。就活生向けに次の業界を解説してください。/・業界名:@@/①業界の基本的な構造(誰が誰に何を売る業界か) ②市場が伸びているか縮んでいるか、その理由 ③業界全体が抱えている課題を3つ ④今後5年で起こりそうな変化を3つ ⑤就活生が面接で使える業界用語を5つ、意味つきで。/推測が含まれる場合は「(推測)」と明記してください。
プロンプト④|競合3社と比較する
あなたは業界アナリストです。次の企業について、競合比較の観点で整理してください。/・企業名:@@/①同じ業界の主要な競合を3社挙げ、それぞれの特徴を1行で説明 ②この企業と競合3社を「強み・弱み・主な顧客」の3列で比較した表 ③この企業が顧客に選ばれている理由の仮説を3つ。/表はマークダウンで出力してください。/事実と推測を分け、推測には「(推測)」と明記してください。/最後に、公式サイトで確認すべき項目を挙げてください。
⚠️ 競合の情報はAIがいちばん間違えやすいところです。社名と主力商品は必ず各社の公式サイトで確認してください。
STEP3|会社の課題と今後の方向性を読む(20分)
面接で差がつくのはここです。「良い会社ですね」で終わる人と、「今こういう課題があるから、こう動こうとしていますよね」と言える人では、印象がまったく違います。
埋めること
- 中期経営計画で掲げている目標(数字・年限)
- 注力しようとしている領域(新規事業・海外・DX など)
- 会社が認識している課題
- 外部環境のリスク(規制・原材料・人手不足・競合の台頭)
- 自分なりの「打ち手の仮説」を1つ
プロンプト⑤|IR資料・中期経営計画を要約する(資料を貼って使う)
あなたは経営コンサルタントです。以下は企業の中期経営計画(または決算説明資料)の内容です。就活生が理解できるように整理してください。/・企業名:@@/・資料の内容:@@/①この会社が今いちばん力を入れようとしていること ②会社自身が認識している課題 ③その課題の背景にある外部環境 ④資料の中で就活生が面接で引用できるキーワードを5つ。/専門用語には短い注釈をつけてください。
プロンプト⑥|課題→打ち手の仮説を作る
あなたは経営コンサルタントです。次の企業について、学生が面接やグループワークで話せるレベルの打ち手の仮説を作ってください。/・企業名:@@/・調べて分かった事業内容と課題:@@/打ち手を3つ挙げ、それぞれを〈現状→課題→原因→打ち手→期待できる効果〉の5行で書いてください。/実現可能性が低いものは除き、なぜその打ち手が有効かの根拠も添えてください。/最後に、この仮説の弱点(面接官に突っ込まれそうな点)を3つ挙げてください。
この5行の型は、グループワークでも面接でもそのまま使えます。主力事業について1本作っておけば、当日お題がズレても応用できます。
プロンプト⑦|直近ニュースの意味を読み解く
あなたは業界アナリストです。次のニュースが、その企業にとってどういう意味を持つか解説してください。/・企業名:@@/・ニュースの内容:@@/①このニュースが起きた背景 ②企業にとってのプラス面 ③リスク・懸念点 ④このニュースを面接で話すときの切り口を2つ。/就活生が理解できる言葉で書いてください。
💡 面接で「最近気になったニュースは?」と聞かれたとき、志望企業に関係するニュースを”意味付きで”話せると一段深く見えます。
STEP4|働き方・求める人物像を拾う(10分)
ここは調べるというより、採用ページの言葉をそのまま拾う作業です。
- 求める人物像(採用ページの表現をそのまま書き写す)
- 職種と配属の仕組み(総合職一括/職種別/初期配属の決まり方)
- 転勤・勤務地の扱い
- 育成の方針(研修・若手の裁量・ジョブローテ)
- 社員インタビューで繰り返し出てくるキーワード
言い換えずに、企業の言葉のままメモしてください。ESや面接では、その言葉に自分の経験を寄せていくことになります。
プロンプト⑧|求める人物像を具体的な行動に翻訳する
あなたは採用担当者です。次の企業の「求める人物像」を、学生が自分の経験と照らし合わせられる形に翻訳してください。/・企業名:@@/・採用ページに書かれていた表現:@@/・社員インタビューで印象的だった言葉:@@/①この表現が実際の仕事のどんな場面を指しているか ②この人物像に当てはまる学生の具体的な行動例を5つ ③逆に、評価されにくい行動を3つ。/抽象的な言葉は使わず、行動レベルで書いてください。
プロンプト⑨|情報が少ない企業を調べる(中小・BtoB向け)
次の企業は情報が少なく、就活生が調べにくい会社です。限られた情報から企業研究を進める方法を教えてください。/・企業名:@@/・分かっていること:@@/①この会社について調べられる公開情報の探し先を、優先順位つきで5つ ②取引先や業界構造から推測できること ③面接で直接聞くべき質問を5つ ④この規模・業種の会社を見るときのチェックポイント。/推測には「(推測)」と明記してください。
STEP5|自分の経験と接続する(20分)
ここまでが「企業を知る」作業。最後に自分と結びつけて、はじめてESと面接で使えます。
埋めること
- その会社の事業のどこに惹かれたか(STEP1・3の内容から)
- なぜ競合ではなくこの会社なのか(STEP2の内容から)
- 求める人物像と重なる自分の経験(STEP4の言葉に寄せる)
- 入社後にやりたいこと(STEP3の注力領域とつなげる)
プロンプト⑩|志望動機の骨子を作る
あなたは就活のキャリアアドバイザーです。次の情報をもとに、志望動機の骨子を作ってください。/・企業名:@@/・その企業の事業と課題(自分で調べた内容):@@/・自分の経験(ガクチカ):@@/・自分が大事にしている価値観:@@/①「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」「入社後に何をしたいか」の3段構成で骨子を作る ②競合ではなくこの会社である理由を明確にする ③使えていない情報があれば指摘する。/文章は完成させず、箇条書きの骨子で出力してください。
プロンプト⑪|志望動機の弱点を突かせる(壁打ち)
あなたは厳しい面接官です。次の志望動機を読んで、通用しない点を指摘してください。/・企業名:@@/・志望動機:@@/①他社にも当てはまってしまう部分を具体的に指摘 ②根拠が弱い部分 ③面接で必ず突っ込まれる質問を5つ ④それぞれにどう答えるべきかのヒント。/褒めずに、改善点だけを挙げてください。
💡 AIに褒めさせないのがコツです。 「厳しい面接官として」「褒めずに」と指定すると、精度の高い指摘が返ってきます。
仕上げ|ES・面接で使える形にする
プロンプト⑫|面接の深掘り想定問答を作る
あなたは面接官です。次の企業の面接で、私が聞かれそうな質問を想定してください。/・企業名:@@/・私の志望動機の要点:@@/・私のガクチカの要点:@@/①企業理解を試す質問を5つ ②志望度を試す質問を5つ ③ガクチカへの深掘り質問を、「なぜ」を3段階まで掘る形で5セット ④答えにくい質問を3つ。/質問だけを出し、模範解答は書かないでください。
プロンプト⑬|逆質問を作る
あなたは採用担当者です。次の企業について調べた内容をもとに、面接の逆質問を作ってください。/・企業名:@@/・調べて分かったこと:@@/①調べれば分かることは除外する ②自分の理解や仮説とセットで聞く形にする ③相手(若手社員/管理職/人事)ごとに分けて、それぞれ3つずつ。/質問の意図も1行ずつ添えてください。
プロンプト⑭|1社1枚の要約カードにする
次の内容を、面接直前に見返せる1枚のメモにまとめてください。/・企業名:@@/・調べた内容:@@/次の項目で、それぞれ3行以内にまとめてください。①事業(何を誰にどう儲けているか) ②競合との違い ③課題と今後の方向性 ④求める人物像 ⑤自分との接点 ⑥逆質問3つ。/マークダウンの表で出力し、専門用語は避けてください。
プロンプト⑮|併願企業を比較する
次の複数企業を、就活生が比較検討できる形に整理してください。/・企業名:@@(3〜5社)/・自分が大事にしている条件:@@/①各社を「事業内容・強み・働き方の特徴・向いていそうな人」の4列で比較した表 ②自分の条件に照らしたときの相性 ③各社の志望動機で使い分けるべきポイント。/表はマークダウンで出力し、推測には「(推測)」と明記してください。
まとめ方|1社1枚にする
調べたことは、1社1枚にまとめます。分散させると面接前に見返せません。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 事業 | 何を・誰に・どう儲けているか(3行) |
| 立ち位置 | 競合3社と比べた強み・弱み |
| 課題と方向性 | 中期計画のキーワード+自分の打ち手仮説 |
| 人物像 | 採用ページの言葉そのまま |
| 自分との接続 | 志望動機の骨子(3段構成) |
| 逆質問 | 調べた上で残った疑問 3つ |
項目をもっと細かく埋めたい人は、就活メモで配布している「企業分析シート」(全7セクションの記入テンプレ)を使ってください。
https://syukatsumemo.com/v-company-sheet/
AIを使うときの注意(ここだけは必ず)
- 数字と固有名詞は必ず一次情報で裏取りする — 売上・シェア・拠点数・社名・商品名は、AIが誤ることがあります。採用ページ・IR・公式リリースで確認してください
- 最新の情報は苦手 — 直近のニュースや今年の採用条件は、必ず公式サイトで確認する
- 出力をそのままESに貼らない — 面接で「これは自分の言葉ですか」と分かります。骨子だけもらって、文章は自分で書く
- 個人情報・企業の非公開情報を入力しない — OB訪問で聞いた社内の話などは入れない
- AIの回答は「仮説」として扱う — 打ち手の仮説は、面接で「そう考えた理由」を自分で説明できる状態にしておく
プロンプト一覧(コピペ用の索引)
| # | プロンプト | 使う場面 |
|---|---|---|
| ① | 事業の全体像を整理する | 調べ始め |
| ② | ビジネスモデルを中学生にも分かる形に | 理解の確認 |
| ③ | 業界の全体像をつかむ | 業界研究 |
| ④ | 競合3社と比較する | 「なぜ他社でなく」対策 |
| ⑤ | IR資料・中期経営計画を要約する | 資料が長すぎるとき |
| ⑥ | 課題→打ち手の仮説を作る | GW・面接 |
| ⑦ | 直近ニュースの意味を読み解く | 時事質問対策 |
| ⑧ | 求める人物像を具体的な行動に翻訳する | ES・自己PR |
| ⑨ | 情報が少ない企業を調べる | 中小・BtoB |
| ⑩ | 志望動機の骨子を作る | ES作成 |
| ⑪ | 志望動機の弱点を突かせる | 提出前の壁打ち |
| ⑫ | 面接の深掘り想定問答を作る | 面接前日 |
| ⑬ | 逆質問を作る | 面接・座談会 |
| ⑭ | 1社1枚の要約カードにする | 面接直前 |
| ⑮ | 併願企業を比較する | 志望先の整理 |
まとめ
- 企業分析のゴールは、志望動機・面接の深掘り・グループワークの3つで使えること
- 手順は5STEP:事業の全体像 → 競合の中での位置 → 課題と方向性 → 求める人物像 → 自分との接続
- AIはたたき台を作る係。裏取りと、自分の言葉に直す作業だけは自分でやる
- プロンプトは追い質問してこそ深くなる。1回の出力で満足しないこと
- 最後は1社1枚にまとめる。面接前に見返せない形で残しても意味がありません
1社目は90分かかりますが、2社目からは型ができているので早く終わります。まずは第一志望の1社からやってみてください。
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